誰か知る松柏後凋の心

たれかしる しょうはくこうちょうのこころ

裁判

初めての被告人質問を終えて

本日、初めての被告人質問が終わりました。 よく「証言台に立つ」と表現される場面ではありますが、実際には座っておりまして・・・。座り心地も悪い。まあそれはさておき、証言台のところに座ってみると裁判官の顔がよく見えるんです。 八田さんの「被告人…

被告人はどこに座るか

半年ぶりにブログを更新します。 私は公判では弁護人席に座っています。傍聴席からみて右側です。しかし、一般的に、被告人は裁判官と向き合って座ることが多いようです。 この写真は、 大阪地方裁判所・大阪家庭裁判所のWebサイトの「法廷の内部」*1に掲載…

”被告人による証人尋問”を体験して

第7回公判では,被告人である私自身が証人(検察側証人)の反対尋問を行う場面がありました。 ほとんどの公判において,尋問は,検察官と弁護人によって行われるものです。被告人が尋問を行うことは,制度上許されることであっても,実際にはなかなかあるこ…

被告人は弁護団の一プレーヤー

刑事事件の弁護人の『選び方』について,私が尊敬してやまない八田隆氏のブログ *1にこのような記載があります。 「高名な弁護士先生に全てをお任せしたい」という人もいれば、私のように「インフォームド・コンセントが重要。自分も弁護団の一員として機能…

第3回『国循サザン事件』公判を終えて(本人感想)

昨日の公判は無事終わりました。わざわざ傍聴に来て下さった皆様,Facebookで応援してくださった皆様,ありがとうございました! 今回の証人である調達責任者の西田氏の証言は,私が想定していたものよりもかなり「トーンダウン」していました。 ブログを途…

わが心のバイブル―『取調べを受ける心がまえ』④~作り出される矛盾に苦しむ被告人~

前回のブログの最後に, 被疑者が真実を話すのであれば,その話と矛盾する証拠など出てくるわけがない と考えることは間違いだと書きました。 証拠には,物証と人証があります。ここでは大まかに,前者が文書,後者が証言と考えます。

弁護士の法廷技術は大切

本日の私のFacebookでも紹介したのですが, このような,弁護士の「法廷技術」,とりわけ「プレゼンテーション技術」に対する需要の高まりは,裁判員制度の導入に始まるものです。 『裁判員裁判第1号事件傍聴記』*1 弁護人の冒頭陳述は,全体としてみれば,…